旧八木分家、解体始まる②
2月10日、離れ座敷の解体が一気に進み、棟木・梁・垂直柱など、貴重な建材が抜き取られていきました。二重に組まれていた梁の大きい方は、長さ4.5m×幅42㎝×厚さ24㎝の松材で、居合わせた大工さん曰く、「これほどの松はもう採れないだろう」と。こちらは、かつてこの家に住んでいた方の縁者が引き取ることになり、ユニック車を手配して2月12日に運ばれていきました。 垂直柱には柾目の栂(ツガ)が使用されていて、こちらは八木本家(現、資料館)と同じです。手の込んだ木組みなどからも、八木本家の余材で建てたことは間違いないようです。解体を聴いて駆けつけた銘木店さんからも、両建物を検分して、余材のお墨付きをいただきました。期待した棟札の方は発見されませんでしたが、建材がほぼ同じことから、八木本家と同様の時期に建てられたことが分かります。 2月13日現在、現地には建物(母屋・離れ・土蔵)がなくなり、壁の撤去を残すのみとなりました。最終的に、土蔵と母屋の棟木・梁の一部も再利用を前提に抜き取られました。建物が失われた寂しさの一方、関係者のご厚意で救出された庭石・建材・瓦が、今後どのように活かされていくのか楽しみにしたいと思います。